ボクが見た変な夢その④の続き(完結編)
「満足したかい?」
この言葉に動揺する太郎を、太郎のお父さんは優しく諭す。
「落ち着いて聞いてほしい。結論から言う。この世界は本物の世界じゃない。」
太郎は更に混乱するが、かしこさレベルを99まで鍛え上げた頭脳が、たちまちと目の前の問題を解いていく。
解きたい!でも解きたくない!そんな二律背反に悩まされながら。
そして数秒の沈黙後、太郎は空を見上げ、一息つく。
「父さん。分かった。分かってしまったよ。俺の世界はここじゃない。俺の本物の世界は、とある会社の薄暗い実験室にあるんだね。そこで本物の俺は寝ているんだね。」
ラノベ展開バリに決めた太郎はニヒルモードに入り、ククッと微笑をあげる。
そんな太郎を父は、
「ちゃいまっせ。」
太郎は( ゚д゚)ポカーンとなる。
太郎のお父さんは静かに説明を始める。
「長くなりそうだから今北産業(3行で説明)するわ。
・産まれたばかりの実の息子をある装置の実験体にしてみた
・赤ちゃんの瞳にはこの世界はどう写っているのか、これを知りたかった
・結果、お前が出来た。」
合コンで盛り上がりすぎて、夜もハッスルした結果、お前が生まれた的なノリで言われた太郎は、とりあえず父親を上段回し蹴りで倒した。
泡をプクプク吹き、痙攣が止まらない父親を横目に、「俺はこれからどうしたらいいんだろう」と静かに深く落ち込む。
そして太郎はハッと思い出した。その表情は堂々として、陰りは一切ない。
「とりあえずヒロインたちをもう一回クリアするか!」
~FIN~
・・・何、この打ち切りEND。自分の文章力のなさに絶望。