おばさんはディスニーランドに、おじさんは高級風俗店に連れて行こう①
私は個人的に麻生副総理大臣が好きだ。
あの切れ味のいい発言、言いたいことは言うスタイルに好感を持っている。
そんな麻生副総理大臣の発言が問題となっている。
6月17日、北海道小樽市で行われた講演の中で「90才になって老後が心配とか、わけのわかんないこと言っている人がこないだテレビに出てた。『オイ、いつまで生きてるつもりだよ』と思いながら見てました」などと語ったのだ。
最初、「老人は国にとって有害だから、とっとと◯ねと言っているのか」と一瞬眉を潜めてしまったが、よくよく調べたら、真相は違った。
麻生副総理大臣は老人が蓄えている貯蓄の事に触れていたのだ。
なお、日本の貯蓄1500兆円の8割は、60歳以上の老人たちで占められている。悪い話、おじさんとおばさんがタンスにしまい込んで、消費活動に回していないのである。
また総務省が発表したデータによれば、1世帯当たりの平均貯蓄額で、年齢別に見ると29歳以下が255万円、60~69歳は2402万円、70歳以上は2389万円と、若者たちと老人たちでは雲泥の差がある。
私はそれに仰天した。私だって欲しいものはたくさんある。高級車、エロDVD、愛人契約、高級風俗店通いなど。しかしお金がないから、泣く泣く我慢しているというのに・・・。
麻生副総理大臣は「そんだけ金を蓄えてるんだから、ちょっとだけでも消費活動に回してよ。60代ならともかく、90代の方が先を考えたって意味ないでしょ。遅くても十年後には死ぬし、死ねは貯蓄したお金は紙切れになるんだからさ。」と主張したかったのではないだろうか。正直オブラートに包んで発言してほしかった思いはあるが。
もちろん、老人たちは若い頃から一生懸命頑張って働いて、それで得たお金をどう使うのは自由であり、大金がありながら節約したり、老後の生活に当てるのは個人の自由である。
そして、金をひたすら貯めこむ老人たちの気持ちが、私に分からなくはない。
老人の立場に立ってみれば分かる、簡単な話である。
「老後の生活に不安が大半で、夢や希望が持てないから、その結果貯蓄に走っている。あるいは、お金を使いまくることに抵抗感がある。」
と。あくまでも私の推測であるが。
そして悲しいことであるが、
「てめぇの将来に先はないから、金を消費するなりして、日本経済活動に貢献しろ。若者たちの手助けをしろよ。だから老人は有害なんだよ。」
という乱暴な意見が、ネット上で少なからずある。私はそれには賛同出来ない。
逆に老人たちを擁護したいくらいである。
なお、念の為に断っておくが、私に熟女趣味はない。ギリギリでも40代後半までだ。
それよりも少しは疑問に感じて欲しい。
「なぜ老世代の方々は貯蓄に走りがちなのか。その背景には何があるのか。」
次回の記事ではそれに触れていきたいと思う。