おばさんはディスニーランドに、おじさんは高級風俗店に連れて行こう②
前回のまとめ
- 日本の貯蓄1500兆円の8割は、60歳以上の老人たちで占められていて、おじさんとおばさんがあまりお金を使ってくれない。
- 1世帯当たりの平均貯蓄額で、年齢別に見ると29歳以下が255万円、60~69歳は2402万円と、約10倍の差。
- なぜ老世代の貯蓄額が高いのかは「老後の生活に不安が大半で、夢や希望が持てないから、その結果貯蓄に走っている」
- ではどうやれば、老人たちに消費活動を促すことが出来るのか。
私はこの問題は、「老世代の「質素倹約生活」が美徳とされている」部分にあると思う。
家や車やスマホやパソコンなど、物質的豊かさに溢れている現在と違い、昔の日本は貧しかった。これは少し想像していただければ分かるだろう。
・水道や道などのインフラ整備が進んでいなかった
・テレビ・冷蔵庫などの家電品が流通していなかった
・車やバイクなどが少なく、交通手段が限られていた
・携帯電話やパソコンなど、便利な機械がなく、人力に頼らざるを得なかった
・国民の個人的財産が根こそぎ奪い尽くされた戦後直後であった
・食料や生活用品も不足しており、飢えや不便さが珍しくなかった時代だった
・エロDVDなどは当然昔になかった(※なんか関係ない気がしてきた)
等と色々と考えられる。
これは「サザエさんを探して」という著書を読んでいただければ、より切実に感じるだろう。私自身、信じられない思いで衝撃を受けた程だ。
これでは「質素倹約生活」をせざるを得ないのは、至極当然のことではないだろうか。老世代の方々からしたら「我々にとってはこれが普通だ。」という感覚だったと思う。
時は流れ、2016年の今。
「お前ら、お金を貯めこまないで消費活動しろよ!若者たちにお金を回せよ!」
と言われても、老世代には困惑の二文字しかないだろう。
この事実を無視して、やたら老世代叩きするのは如何なものだろうか。
ご再考いただきたい。