上段回し蹴りで地球を救うふりをするブログ

読者たちが「クスッ」と笑えるようなおバカブログを書いています。あ、上段回し蹴りと地球は全くないです。

「大魔神」の来襲②

前回のあらすじ

 

何をとち狂ったか、黒帯の大魔神に「組手」という名のケンカを売った、白帯の私。

 

結論から言って、負けた。

負けるのは分かりきってたが、「勝負にすらならない」とはまさにこのことだった。

 

分かりやすく例えると、ストリートファイターで、リュウ大魔神)の弱ボタンパンチを3発食らっただけで、ケン(私)が自ら「ギブアップ!」と口に出した程だ。

 

恐らく、リュウ大魔神)は奥義である波動拳昇竜拳を使わず、余裕でケン(私)を倒したと思う。

 

勝者リュウ大魔神)にドヤ顔される、みじめな負け犬のケン(私)。

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当たり前の話だが、アマチュアがプロに勝つのはまず難しい。素質があり、努力し、経験を積み重ねたからこその「プロ」である。

 

野球で言えば、甲子園出場した高校生バッターが、メジャーリーガーのダルビッシュ投手に勝負を挑むようなものである。 組手もそんな幹事だったと思う。

 

多分だが、基本的に私の攻撃はすっかり見切られており、大魔神は「やべっ、こいつスキだらけやわ」と逆に戸惑いながら、とりあえず脇腹などの急所に突きを出していたと思う。

 

タイミング。

黒帯クラスである大魔神は、攻撃を出すタイミングが非常に上手く、私の急所をきれいに突き、恐らく30%程の力で、私にとって致命的なダメージを与えてたと思う。

大魔神の正拳突き。

それをモロにくらった私はマジでゲロを吐く寸前だった。

酔っ払ったサラリーマンが吐くゲロとは違い、暴力的に吐かされるゲロだった。

しかしここでゲロを吐けば、JKのOさんや中学生たちに、「ゲロ君」という汚名を与えられそうなので、大人の矜持としてなんとかこらえたが、あんな体験はもう嫌だ。JKのパンツをもらっても断るレベルだ。

 

これが黒帯クラスの実力か。いや、単純に私が弱すぎたか。

私は最初そう思っていたが、これで終わりではなかった。私の真の絶望はそこから始まった。

 

大魔神は首をひねり、「とりあえず私の腹に思いっきり突いて見てください。」とおっしゃり、私が「何言ってんだこいつ」という顔をしたら、「空手は基本的にタフさがとても重要です。タフさがないとまず勝負に勝てませんよ。」とのこと。

 

とりあえず、80~90%の力で(恨みもしっかり込め)、大魔神の腹を突いた。しかし大魔神はケロリとした顔。(後で思えば、それなりに効いてたが我慢しておられたかもしれない)

 

( ゚д゚)ポカーンとする私。困った顔をする大魔神(´・ω・`)

 

大魔神は「とりあえずタフさを身につけてくださいね。」とおっしゃり、その場を後にした。ガンダムがザグをさっさと倒して去る感じで。

 

実力が違いすぎる。

これが分かっただけでも収穫物だが、私からしたら、大魔神みたいな強さに辿り着けるのはまず無理だとも悟った。

素質・体力・気力だけを見ても、大魔神クラスに達する自信はまずない。どんなに稽古を重ねても難しいと思う。

 

目標としていた大魔神(黒帯クラス)並に強くなるのが無理と分かった今、空手を続ける意味はあるのか?

そう自問を繰り返し、自然と空手の稽古をサボるようになっていった。それまでは週2~3回は稽古に行っていたが、週1回と減っていった。ひどい時は一ヶ月も稽古に行ってなかった。

「きつい思いで稽古をしても強くなれない。なら稽古を続ける意味はないじゃないか。」と自分に言い訳をして。

 

しかし、そんな私を心配したか、JKのOさんから「最近稽古に来てないですよね。お仕事大変ですか?ちょっと寂しいです。」とメールが来た。

どうみてもホステスの営業メールである。恐らく、M先生の指示により、渋々私にメールしたと見た。私をバカにするな。

 

しかしOさんのけしからん胸を脳裏に描いた私は、空手をとりあえず続けることにした。

おっぱい万歳!