コンビニと不良たちと空手と私と①
今は夏休み真っ盛り。
だがサラリーマンの私には関係ない話だ。夏休みを楽しむことが出来ない。
今日も仕事で疲れ切った私が、笑顔満開な浴衣カップルとすれ違う。
もちろん私は「このカップル長続きしませんように」と心の中で祈った。
そして仕事後の帰りに、いつものコンビニへ寄る。
そこで、「ああ、やっぱり今年もいるんだなぁ」とじみじみとする。
不良たちがコンビニでたむろっているのだ。
※もはや夏の風物詩。これが不良バージョンのJKだったら・・・。クソッ!
毎年この時期になると、やることがなく暇を弄んでいる不良たちがグループを作り、ワイワイするのである。場所は決まってコンビニか駐車場。
大声で叫んだり、物を散らかしたりと、周囲の迷惑など考えずに好き放題。
私はそんな彼らたちを一瞥し、コンビニの中に入った。
そこで私はふとこう思った。
不良たちとの相手、幸せ!
私は一応3✕歳のおじさんで、空手を学んでいる。マッチョである。
だからか、不良たちを見ても特に何も思わないのである。
むしろ彼らが絡んできたら、困惑はしつつ、とりあえず殴る・蹴る。
私はいつも道場でM先生や大魔神、空手バカたちにボコボコされている。
M先生と大魔神の名前が出るだけで、私の金の玉がキューっとなる。
M先生や大魔神の相手をする位なら、彼らと相手をした方がどれだけ幸せか!
あのイカれた突きや蹴りをもらう恐怖・痛みに比べれば、50倍マシだ!
※このボコボコはいつもの稽古風景。空手タノシイナー(棒読み)
私は割と本気でそう思っている。これも空手バカの影響だろうか。
不良にビビっている人たちは?
「コンビニに入りづらそうだなぁ」と私は思っている。
仮にコンビニに入ったとしても、必死で「なんでもない」顔を作り、決して不良たちと目線を合わせず、早足で去るだろう。
これは力を持たない弱者がとりがちな行動だが、私はこの行動を肯定したい。
むしろ褒められる行動だと、私は称えたいくらいだ。
賢明な判断であり、賢明な行動だと私はそう思う。
不良たちってヤバイの?
正直申し上げると、不良たちと関わるのは百害あって一利なしだろう。
これは決して差別的な発言ではないし、私は不良たちを見下すことはしない。
変な言葉だが、いい不良もいれば、悪い不良もいる。圧倒的に後者が多いが。
悪い不良たちは基本的に、自分勝手。相手の迷惑を考えない。自分の快楽が優先。反社会的な行為を「カッコいい」と思い込む。といった傾向が見られる。
例えとして、「コンビニ土下座事件」が一番分かりやすいだろう。
この記事から、不良たちの「怖さ」が理解できるだろう。
どうして私がこんな思いをしないといけないの?
善良な市民である貴方たちそう感じるだろう。
何も悪いことはしていないのに、いちいち怯えないといけない。
納得出来ない。悔しい。自尊心を傷つけられる。
この思いに、私はこう思う。
「弱い貴方たちが悪い」
と。
これは暴力推奨に聞こえるかもしれないが、誤解しないでほしい。
所詮、人間社会は弱肉強食だからだ。弱いものは強いものにいじめられる。
理不尽だが、これが現実だ。
怒りのあまり
そんな理不尽な思いに苦しみ、そして悲しむ人たちの事を思うと怒りのあまり、しばらくはその場を動けなかった。
やがて買い物を済ませた私はコンビニを後にした。
私がコンビニを出た時、コンビニの前でたむろっていた不良たちと目が合った。
私は睨んだ。
次回へ続く。