上段回し蹴りで地球を救うふりをするブログ

読者たちが「クスッ」と笑えるようなおバカブログを書いています。あ、上段回し蹴りと地球は全くないです。

13歳の子どもをボコり、ダークサイトに落ちた私の拳その②

実は私はやる太をボコボコにしたのが初めてではない。前にもあった。

現在、私の通う道場には、やる太を含め、10代前半の子どもたちもいる。

その子どもたちと一緒に汗を流しながら稽古をこなしていく。

その稽古の内容によっては、子どもたちとも組手(スパーリング)をすることもある。

一応、建前としては30%の力で組手をすることになっているが、空手の性質上、「いてぇなぁ!!!おい!!!」とヒートアップするのが、日常茶飯事。

かくいう私もヒートアップしたM先生にボコボコにされ、この世の理不尽を悟った程。

そして、私とやる太が組手をする時、決まってやる太はこんな表情をする。

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この時点で私の戦意は削がれてしまう。

 そもそも大人と子どもの体格差はどうしょうもない

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この写真からお分かりいただけるように、大人と子どもの体格差は埋めがたい。

子どもが大人に怯えるのは当然。逆にかかってきたらこっちがビビる。

身長、体重、筋力など、やはり大人と子どもでは差が出てしまう。

ガンダムVSザクみたいなものである。

やる太相手は必ず手を抜いていた

確かに私は、以前の記事で「弱いガキどもを相手に楽して強くなりたい」と宣言した最悪最低の男、それが私である。

しかしこれはボコボコにしたいのではなく、子ども相手に手加減をしてあげ、楽に組手を終わらるという意味で言っているのだ。

だって、M先生や大魔神の組手はガチでしんどいもん。痛いもん。

そういううす汚い背景もあってか、やる太との組手は本気で殴ったり蹴らず、必ず手心を加えていた。

分かりやすく例えると、OPPAIをガッツリ揉むのではなく、ソフトタッチで揉むのである。うん、余計分かりにくくなった。

とにかく、やる太に決してケガをさせないよう、気をつけて組手をしていた。

やる太もそんな私の手心を理解し、ホッとした顔を見せていた。

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こうして、私とやる太の組手の名を借りた慣れ合いイチャイチャをしばらくの間続けていた。

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しかしそれも昨日、終わりを迎えた。

うぬら、空手をナメてるのか・・・?

私のお人好しさとやる太の怯えから、組手ごっこ笑をしばらくの間続けていたが、とうとうM先生にバレてしまった。

M先生は静かに言い放つ。

「抵抗感がある気持ちも分かりますが、空手はこんなに甘いものじゃありませんよ。」

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やばい、なんか怒ってる?オーラが半端ない。なんか空気が歪んでる。

やる太も、

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とビビっている。安心しろ。私の膀胱はお漏らし寸前だ。

M先生はそんな怯えきった羊のような私たちを見てため息をつき、

「仕方ありませんね。それではミット打ちで少しずつ慣れていきましょう。」

「ミット打ち」という名のボコリ稽古

瞬時、私の顔は青ざめた。

隣りにいるやる太を見やる。

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この世の終わりの顔をしていた。

無理もない。

「ミット打ち」は完全にボコられるのを我慢する、Mの属性がない人には拷問の稽古である。

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こんな感じでミットを持ち、ひたすら相手の突きを耐え続ける。

ここで勘違いしないで欲しい。

ミット越しとはいえ、ダメージを完全に防げないということを。

防げたとしても5割だろう。もちろん残りの5割はモロにダメージをもらう。

ミット越しとはいえ、ノーガードでひたすら突っ立ち、二分間ボコられるのを我慢しなければならないのである。

つまり、やる太は私にボコられるのを耐えないといけないのだ。

13歳の健気な子が、3✕歳といい年をしたおっさんにボコられないといけないのだ。

そんな私の苦痛な表情をM先生は無視し、鬼そのもの顔でこう宣告した。

「加減は無しで、やる太を本気で突いて下さい。」

私は思わず抗議をした。6~7割程度の力でお願い出来ないか、すがった。

すると、M先生はニッコリ笑って、

なぁに、人間の体はそうそうは壊れないものですよ。もしやる太を本気で突くのが嫌であれば、あなたが代わりに私の突きを受けてもいいんですよ?」

私は鬼に魂を売り渡し、やる太を本気でボコる覚悟をした。

 

続く。