【空手未経験者】空手を半年やって分かったこと【必読!】 後編
前回のあらすじ
総合格闘技→とても合理的でスマートなイメージ
空手→荒々しく、野蛮なイメージ
※あくまでも私のイメージです。イメージですんで!!!m(_ _)m
さて、旋回の記事の前編では空手のき◯がいさについて書いた。
後編は、空手について更に書きたいと思う。
空手は軍隊なみに礼儀正しい
これはかなり意外だった。
私としては、空手道場の先輩が新入りを「歓迎会」と称して、集団リンチするイメージがあった。
もちろん、私は泣き叫びながら土下座し、許しを乞う準備をしていた。
しっかり準備している私大好き!!!
しかし。
実際は全く違っていた。道場の先生や先輩たちが異様に優しいのである。
イメージ>「RlE、組手すっからかかってこい!ブッ◯すからな!」
現実 >「RlEさん、組手よろしくお願いしますねー。」
私はこれには少々面食らった。
なんでも空手の道場訓にもある一つの訓で、
一、吾々は礼節を重んじ、長上を敬し粗暴の振舞ひを慎むこと
があり、解説すると、
「私達は礼儀を身につけ、 目上の人を敬い、人前で空手の力を誇示するような行動をとってはならない。」
となる。
この訓があるからこそ、道場生はお互いに礼儀を払い、目上の人を敬い、丁寧に接して下さる。ここにはオラオラ系は一人もいない。全員が人格者である。
こういうのが部下にいたら、会社の上司が泣き喜ぶレベルの礼儀正しさだぞ!
私はそこは総合格闘技は逆だなと感じた。
総合格闘技はフリーダムな雰囲気
実は私は総合格闘技のジムへ見学しにいったことがある。
そこでビックリしたのが、雰囲気。
とにかく雰囲気が独特というか、フリーダム状態である。
分かりやすく言えば、皆全員が自分のペースで行動していたのだ。
ある選手が必死にサンドバッグを叩いていれば、
横でスマホをいじっている人がいたり、
バーベルでトレーニングに励む人もいれば、
床に座って、ダラダラとおしゃべりする人もいたりと、
ここは大学のサークル部室か!!!
と心の中で突っ込みたくなった。
そして一番衝撃を受けたのが、
パンツ一丁で練習している人がいた。
私は( ゚д゚)ポカーンとなったのはいうまでもない。
もしこれが美青年だったらともかく、こんなおっさんがである。
無性に火炎放射器を使いたくなった。汚物は消毒だ!!!
※本当に人相手にやったらダメです!!!
その総合格闘技ジムは多少は特殊だったと思いたい。
まさか全ての総合格闘技ジムがパンツ一丁OKではないと信じたい。
それでも、やはり総合格闘技は若者に人気のせいか、若者たちが多い。
だからこそ、モラル面が少々ゆるいだろうと想定はしていた。
でもな、
パンツ一丁は想定してなかった。
つか、誰か指摘しろよ!!!
空手だったら制裁レベルだぞ!!!
あ、その総合格闘技ジム生は、全員真面目に練習を頑張っておりました。
拳立て200回が空手では普通
空手でも補強運動、いわばトレーニングがある。
しかし、そこはやはり空手。当然のように空手。息をするが如く空手。
コンクリート並に硬い床に拳を立てて、腕立て伏せをするのである。
普通、めっちゃ痛い。
つか、なぜそこで拳立て!?
である。
筋肉じゃなくて、拳の皮膚が痛い。
すりおろしされる大根の気持ちが分かった程だ。
これを、1~20の各数字をメモに書いて、そのメモを裏返しにしてランダムにめくり、出た数字だけの分を拳立てするのである。
ここで、1から始まり、20まで全てを足していったら、計210回になる。
その悪夢の補強運動が、M先生の気分次第で出るのである。
「今日の稽古の締めに、拳立てしますよー!」
のお言葉に、道場生全員が「・・・きやがった!」とざわざわとし出す。
やる太の顔なんかこんな表情である。
私も以前に拳立てで、拳の皮膚が切れ、血がにじみ出たことがあった。
そこへM先生の容赦ない一言。
「続行!まだ終わってませんよ!」
私は自ら心を壊し、無心で拳立てを終了させた。
もちろん、その翌日は痛みのオンパレードだった。
拳の皮膚が切れていてジンジンする。
筋肉痛もヤバイ。日常生活に支障をきたすレベルで痛い。
具体的に言えば、腕が90度以上曲がると痛い。
食事の時、フォークを使って料理を口へ近づけると自然に腕が曲がり、
「痛い!腕が痛い!」
となるのである。
コンナケイケンシタクナカッタ。
空手で身についたこと
一言で言うと「男としての自信」である。
簡単に説明しよう。
あなたは、この人のメンチに耐えられるのか。
恐らく、大半が目をそらし、残りは逃げ出したり失禁したりするだろう。
私?
私は内心では怯みつつも、「私に何か御用か?」と逆にメンチし返す。ナメられてたまるか!俺は負けない!!!
それ程の度胸、腕力、そして自己防衛手段を手に入れたからである。
空手のせいでな!!!(´Д⊂グスン
終わりに
正直、空手は時代遅れで荒々しく、野蛮な格闘技だ。
※イメージ!イメージ!イメージ!
しかし、野蛮と礼節。
矛盾するこの2つを「空手」は見事に一つの格闘技として昇華させた。
そして、空手家は大半が人格者。人が出来ている。
これは当たり前の話である。
きつい稽古を耐え抜き、男として強くなったという心の自信があるから。
また、痛みを嫌な程知っているから、その分人に優しく出来るのである。
私?
まだ空手を習って、そんなに年を重ねていない。未熟者だと思う。
だから。
今日も空手の稽古に行く。
己の体を痛めつけに行く。
苦しくてきつい稽古を重ね、
少しずつ、着実に強くなり、
男としての自信をこの手に掴むまで。
押忍!
後、この記事を読んで、空手に興味が出てきたあなた、この画像を送ろう。
以上。終わり~!
文字数2332文字
所有時間1時間46分