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上段回し蹴りで地球を救うふりをするブログ

読者たちが「クスッ」と笑えるようなおバカブログを書いています。あ、上段回し蹴りと地球は全くないです笑

上段回し蹴りで会社の上司と部下たちを倒してみるその⑤

ボコボコにしてやんよ!

(現実世界)

あ、アキオ君が泣き出している・・・!?大の大人が泣くのを初めて見た。こんなに深くこんなに哀しい涙を見たことはない。やっぱり僕のせいだ。僕の嫉妬心から、アキオ君の信用感を壊してまでカミさんを横から奪い取ったり、アキオ君の男らしさに嫉妬して、余計に仕事を押し付けたりと、これも全て未熟な僕が招いた報いなのかもしれない。僕がここまでアキオ君を追い詰めたのだ。

 

周囲がアキオ君の泣き様に気づきだして、空気が慌ただしくなりつつある。ああ、向こうから慌てて部長が走ってきている。恐らく私は上司の管理不届きとして、責任を問われるだろう。仕方ない。これも全て僕の力量不足さが招いたことだ。結果はどうあれ甘んじて受け入れよう。アキオ君の立派な上司となってやれず、非常に申し訳ない。僕はそれを深く悔いる。ならば、せめて最後には上司らしい仕事をしようじゃないか。

 

僕は自分の机に戻り、退職届けを書き始めたー。

 

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 (脳内世界)

部下Dと部下Eにタックルされ、私の体はがんじがらめにされている。こうげきもぼうきょも出来ない。そんな私をあざ笑うが如く、A主任はゆっくりとこちらに足を進めてくる。動けない私をなぶり殺しにするために。この時、私の思考はネガティブで占められていた。アリ地獄。進退窮まる。絶体絶命。四面楚歌。

 

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いや、唯一つ。一つだけこの危機状態から逃れる術はある。しかしその技は禁断中禁断の技。人間としての道徳、倫理観、社会常識、美意識を全て投げさって、初めて出せる技だ。だが、それでも私は勝利を選ぶ。未来よりも今を選択する。私の全てを投げ打ってでも勝ちたい。勝利を掴みたい。それが野良犬、勝利を求める狂犬、このアキオの生き様だ!私は人間をやめるぞーっ!!

 

私は腹に力を込め、とある場所に意識を送り、送り、ひたすら送り、反応を無理やり引っ張り、体内からある物質を生み出す!この起死回生の一手、将棋盤をひっくり返す、パソコンを強制シャットダウンさせる、そんな冗談みたいな技。名付けて「禁忌なる聖なる水」!!!

 

最初に異変に気づいた部下Dは、信じられない顔で私の体から離れ始める。続いて部下Eもまた驚愕の表情を浮かべ、私から離れ出す。A主任は「ぶんぐる しぐたぬるん むぅどぅるぐ らぐもす!?」と部下たちを叱咤し出すが、やがてA主任もその理由をすぐに知ることになった。A主任は私を宇宙生命体を見るような目で指を指し、

「こいつ、もらしやがった!!!」

 

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そうだ。私はおもらしをした。ズボンの中で粗しょうをした。おねしょの大人バージョンをした。意外と開放感があって、性的に気持ちよかった。こんなおしっこ初めて。私の中で今まで築き上げてきた道徳や倫理観とか非常に大事なものが音を立てて崩れ落ちていくが、これも勝利のためだ。勝利のために全てを投げ打ったのだ!私は全てを捨て去った目をして、私から離れた部下Dに向かっていきー、

 

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部下Dは「くさっ!くさっ!」と言いたげな顔を浮かべながら倒れていった。私は踵を返し、アンモニア臭と黄色い液体を周囲を撒き散らせながら、部下Eのそばに近づく!部下Eは予測外の連続に精神が疲れ切ったのか、焦点の合わない瞳をしており、それが私の接近を許した。

 

私は部下Eに密着し、部下Eの体のある器官を右手で抱えるようにして握った。そして私はそっとつぶやく。「いいおいなりさんをお持ちですなぁ。」と共に。その言葉の意を悟った部下Eの表情が絶叫に切り替わる前にー、

 

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部下Eの立派なおいなりさんを握り潰した。ブチッと気持ちよく弾ける感触を手に感じた。部下Eは当然白目をむき、泡を出しながら倒れる。そんな部下Eに私は「安心しろ。潰したのは右の方だ。もう一個さえあれば子は作れる。なっ!」と優しくかつ気さくに声を掛けた。後輩へ細やかなフォローを忘れないそんな私、大好き!!!

 

これでA主任に操られた部下たちは全て倒した。全員社会復帰が難しそうなダメージを与えた気がするが、私は心を鬼にした。これはケンカなのだと。負ける方が悪いのだと。そして部下たちを仁義なきケンカに巻き込んだ、全ての悪の原因のA主任とやっと相見えた。

 

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A主任は明らかに狼狽えている。当然だ。タイマンなのだから。A主任が「うづるぐむ あるぶすぐ どらもす!!」と両手を上げながら叫び出しているが、私は殺意をむき出しにし、「いい加減にしな。往生際が悪いぜ。あんたのせいで部下たちは重傷だ!罪なき人々をいいように使った、そんな最低最悪な上司のあんたを、私のこの拳で!脚で!裁く!てめぇの罪を数えな!!!」私はラッシュに入ったー。

 

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まだ。

 

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まだっ!

 

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まだまだっ!!

 

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A主任の体が大きくぐらついている。恐らく体力的に限界に近いのだろう。それを察した私はクライマックスに入る!脚に気を溜める!全てをこの一撃にかける!これでケリをつける!全ての悲しみと怒りをこの一身に背負い!散っていった者たちの魂を!己の燃えたぎる魂を!A主任へただただぶつける!!!

 

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決まった。上段回し蹴りでこれ程の手応えを感じたことはない。A主任が「・・・も、もす!?」と、おしっこは自分からしたんじゃぁ・・・?と言いたげな顔を浮かべていた。私はとどめをさした。ザクっとな。

 

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ああ、私の戦いが終わった(私の脳内で)。

今回も辛勝だった(私の脳内で)。

物量作戦でこられた時は非常にヤバかった(私の脳内で)。

もしA主任に格闘技経験があったら負けていただろう(私の脳内で)。

しかし私一人で6ひきを倒せたのは大きい(私の脳内で)。

この経験は貴重なものになるだろう(私の脳内で)。

だが私は強い人と戦いたい(私の脳内で)。

もっともっと未知の強敵を求めて(私の脳内で)。

私は今日も戦い続ける(私の脳内で)。

チャララ~(私の脳内で)。

 

(再び現実世界)

 

つい没頭しすぎて、仕事中なのに意識の部屋へ長居してしまった。私はやや焦りながら周囲を見渡す。すると、A主任が退職届を手に、喚きながら部長へ詰め寄っていた。A主任が自ら退職を求めるなんて、一体何が。やはり上司は上司でストレスを溜めていたのだろうか。辛かったかもしれない。苦しかったかもしれない。しかし私には関係ない。

 

私は肩をすくめ、職場の混乱をいい機に、こっそり抜け出すことにした。今日はもう仕事にならないだろうと踏んで。ああ、今日もいいビールが飲めそうだ。私は子どものような晴れやかな顔をして、会社を後にしたー。

 

以上~!終わり~!

 

文字数2663文字

所要時間2時間17分