上段回し蹴りで地球を救うふりをするブログ

読者たちが「クスッ」と笑えるようなおバカブログを書いています。あ、上段回し蹴りと地球は全くないです。

バレンタインデー。それは漢たちが魂の底から泣き叫ぶ日。後編

前回のおさらい。

 

私の会社のブサメン社員たちが、バレンタインデーという約束された拷問に耐えきれず、女性陣にマジ切れし、私が巻き込まれたでござるの巻。

 

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 私の持論だが、人は外見で8割以上決まると思っている。美男美女は高評価。ブサメンブサイクは低評価。悲しいことに世の中の真理なんだよね。

 

よくある「人は外見じゃない!中身だよ!」?

 

私からしたら(笑)である。

 

何も生まれつきの顔のつくりを私は言っているのではない。

 

身綺麗。こんな当たり前のことすらを心がけない輩は、なるべくしてブサメンブサイクになったのだと、私は勝手に決めつけている。

 

「ありのままが一番」?

 

ふざけんじゃねーぞ!人間皆がありのままだったら、ほとんどが汚物消毒対象だぞ!ヒャッハーとあのモヒガンさんが出てくるレベルだぞ!

 

痩せてる子は痩せようと頑張っており、かわいい子はかわいく見せるため影で研究と労力をかけているんだぞ!

 

最初からブサメンブサイクそのものはいないんだぞ!「よく見せる」努力をしたかしていないかで、ブサメンブサイクが決まるんだぞ!これはデブにも同じことがいえるんだぞ!

 

そもそも女性は人に見られることを強く意識し、毎日お化粧に約1時間もかけ、服装も悩んで選び抜き、とにかく身綺麗さに努めているんだぞ!

 

女性の「かわいく見せる」努力に比べると、男の努力なんて微々たるものなんだぞ!女性の「かわいく見せる」難易度がドラクエ2だとしたら、男の「カッコよく見せる」難易度はドラクエ8だぞ!

 

しかし。

 

身綺麗さを捨てたブサメンなら。イケメン目標はともかく、身綺麗さを保つ努力を放棄し、自堕落した生活を送るクソブタ野郎に、私は嫌悪感を持つ。ソーラーシステムで跡形もなく消し足りたいレヴェルで。

 

想像してみてほしい。

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この人と一緒に仕事をする。それがどれだけ苦痛か。どれだけイラつくことか。理不尽、八つ当たり的な感情であっても、不快を受ける立場としては釈然としない思いである。しょうがないじゃない。私だって人間だもの。

 

もう一回言いたい。身綺麗さと雰囲気さえあれば、どんなに顔立ちが悪かろうと、「カッコいい!濡れる!」とはいかなくても、「へぇ、まぁまぁやん。」という、平凡レベルまでは引き上げることが出来る。この人のように。

 

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長くなってしまったが、今回の話は、身綺麗さを捨てた、あるいはなかったことにしているブサメン男性社員の話である。

 

名前をブサメン君としよう。彼は私の仕事仲間。同じチーム。そして私は彼に恨まれていた。

 

ブサメン君は一応私の後輩だったので、ブサメン君が新人だった時、あれこれと注意したことがある。本当は注意もしたくなかったが、A主任のクソ野郎が「彼、なんとかしてよ。先輩でしょ?」と無茶ぶりをしてきたので、渋々とである。

 

それくらい彼はひどかった。まず第一に不潔。文字通り「不潔」である。もし「不潔男選手権大会」が存在すれば、私は喜んで推薦するレベルだろう。実際、何回か「整形手術って興味ある?」と言いかけた程だ。

 

福笑いみたいな顔立ち、汚い無精ヒゲ、太りきった腹、油でベトベトした顔、たわしみたいにボサボサした髪、お風呂に入ってないのがバレバレな体臭、「わざとやってる?」と疑うレベルで負を集めまくった彼は、思わずメラゾーマイオナズン!」と口ずさみそうなレヴェルだった。私だって人間だもの。

 

私は最初、「運動してる?今度一緒にジム行こうか?」「ここはこうした方が男前さが上がるよ!」「いい美容店を紹介しようか?」「こんなネクタイなんかどう?」「一回鏡見てみろ?お母さんに申し訳ないと思わないのか!」と、私なりにフォローしていたら、すっかりブサメン君に嫌われてしまっていた。なぜだ。解せぬ。

 

このようにブサメン君が私を嫌い出し、すっかりブサメン君とはアメリカと旧ソ連並の冷戦状態へ。私はうんざりし、業務報告以外は口も聞かなかったし、彼もそうだった。

 

なお、私だけでなく、他の人もブサメン君に不快感は抱いていたか、ブサメン君に仕事以外で話しかける人は皆無だった。もちろん女性陣は話しかけるどころが、彼の顔を見ては能面状態。

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さすがに私は「そういうのはやめようよ。」と注意しようと思ったが、ブサメン君の顔を見て、「まっいっか。」と見捨てた。私だって人間だもの。

 

そしてブサメン君はブサメン君でストレスを感じていたらしい。周りから自分がどう思われているか気づいており、次第に不満やイラつきを顔に出すようになってきた。その態度がますます周囲の反感を買い、終わりなきブサメン不連鎖へ。

 

そんな状況でバレンタインデーへ突入。・・・後はもうお分かりですね。

 

毎年毎年ブサメン君だけチョコをもらえず、ブサメンはマジ切れし、魂の底から泣き叫び、女性陣や私を糾弾し始め、それに反発じ、その日は仕事にならなくなり、全員定時帰宅という異例の展開に。

 

そしてしばらくした後、ブサメン君は会社を去った。今は彼がどこで何をしているかは分からない。

 

私は彼に対して、一つだけ心残りがある。あの言葉を言えば、もしかしたら彼の今後は変わっていたのかもしれない。なので、今この場で言わせていただきたい。

 

「かわいいはつくれるよ!」

 

以上ー。今回はなんか重たくなって申し訳ない。

 

文字数2177文字

所要時間1時間40分