上戸彩さんアンチの方は「昼顔」を見よう！

たった今、「昼顔」という映画をテレビで見終えた。

全部見終えた私だから言えることが一つ。

「上戸彩ざまぁぁｗｗｗｗ」

待ってほしい。

私は上戸彩さんが嫌いではない。というより、「ソフトバンクのあの人」と「隠れおっぱい女優」以上の印象しか持ち合わせていない。

そんな私が「上戸彩さん、今どんな気持ち？ねぇ？ねぇ？ｗｗｗ」とあのニュースキャスターばりの満面の笑みで聞きたい程。

それ程、彼女の演技はお見事だった。見事に私の心を引きずり出した。

 「昼顔～平日午後３時の恋人たち～」というテレビ版もあり、今日私が見たのはその劇場バージョン。

そんな新参者の私でも十分ストーリーは分かった。

ダブル不倫の果ての後物語じゃん！

普通は不倫だけでもドン引きするのに、ダブル不倫は善良な人の常識を超えるイカレ◯ンチな問題事だろう。

普通は不倫がバレた後、裁きを受けるものだ。法律的に触れる事柄ではないけど、確実に周りを巻き込み、混乱や不幸を与え、社会的信頼を紛失させる、始めから破綻が約束された恋なのである。

でも主役の上戸彩さんは、ダブル不倫で引き離された不倫相手の斉藤工さんと再会。

「偶然！」「ポストの中に！」「ホタルの講演のチラシ！」「斉藤工さんの名前が！」と私も苦笑する設定。

これにメスとして燃え上がった彼女は、ストーカーのお手本レベルで斉藤さんを付け回して、一時すれ違うも、結局斉藤さんと遭遇。絡み合うオスの目とメスの目。

お前ら、反省してないだろ！てかする気もないだろ！

とツッコみたかった。この気持は私だけではないはず。

案の定、最初はお互いの罪深さと気まずさから、心の距離が遠くても、それでも毎回会うんだ。会うんだ。ふーん。

結局ベッドでメイクラブ。私は上戸さんの体に魅力を感じなかったし、斉藤さんの肉体もだらしなさそうに見えた。

でもイチャイチャウフフッは素直に羨ましかった。悔しかったです。はい。

そんな神展開をお天道さまは許すはずがなく？、またバレた。斎藤さんの妻に。

妻さんが車のクラクションを壊れたように押しているのが印象に残った。

キレた妻さんが、食欲用にされる寸前の牛みたいにショボーンしている二人をホテルに連れ込み、「おらっ、私の前で抱いてみろよ！エックスしてみろよ！」と妻さん公認の寝取らせ宣言！

上戸さんが怯えて逃げ出して、斉藤さんも後を追うようにして逃げ出し、一人残された妻さんはミネラルウォーターを飲み、テレビをつけ、そして静かに泣く。当たり前だ！

この段階で、「もしかして上戸さんグズじゃね？」と気づいてしまった時から、上戸さんが嫌いになってきていた。

ダブル不倫が周囲にも発覚し、バイト先で上戸さんが嫌味を言われ、冷たい態度をされても、上戸さんの「私の周りは敵なんだ」表情に、「オメーが敵を作ってんだよ！」とツッコみたくなった。

オーナーさんの「俺は女房に不倫して逃げられた。残された人の気持ちも考えてみろよ！」の男らしいセリフに、上戸さんは「すいませんでした」の一言もなく逃げ出す。えー。

そして優柔不断、草食系男子みたいに頼りなかった斉藤さんが覚醒し、「妻と別れる。君と一緒になりたい！」宣言をし、大学時代みたいな二人暮らし、同棲を開始する。

見送りで、上戸さんの「お財布持った？」斉藤さんの「うん、あるよ」のやりとりに、「絶対このままハッピーエンドで終わらせるなよ！監督さん頼むよ！」とイライラＭＡＸだった。

そんな私の意図を監督さんが読んでいたかのように、まさかこの後、斎藤さんを乗せた妻さんは諦めきれず、突然走り屋になり、「アイキャンフラーイ！」で峠の道路から飛び降りさせるとは思わなかった。

メガネが飛び、「死」を覚悟して目を閉じる斉藤さん。

バイト先と和解して、祭りで楽しそうに踊る上戸さん。

ダブルさまぁぁぁｗｗｗｗｗ

これだけでもスカッとした。もう終わってもいいよ。スタッフロール流そうよ。でもまだ続いた。

斎藤さんの遺体を見た上戸さんは発狂。普通に警察官に暴行をしてて笑った。

その後、いい年をして発狂して一回冷静になった上戸さんは、妻さんをつけ回すために、病院で待ち伏せ。どうやって病院まで居場所を知ったのか個人的に気になる。

上戸さんと妻さんはバスに乗り、一見上は落ち着いてはいたが、女同士の醜い争いが透けて見えた。無関係の同乗者はさぞや怯えていたに違いない。

「斉藤さんはあたしのものだよ。バーカｗｗｗ」的なスマイルを浮かべて、不自由な足で去る妻さん。すぐに「大丈夫か！？」と助けてくれる、妻さんのお父さんとお母さん。

それを無表情で眺める上戸さん。

「うん、あんたは不倫不倫してたんだから味方いなくて当然だよ？」と優しくささやきたかった。

ラストは全部どうでもよくなり、夜の線路で自殺を図ろうとする上戸さん。

しかし上戸さんの手に蛍が止まり、その虫が出す不思議な光を見て、その直後の警報に我に帰り、もったいつけてホームに這い上がり、ギリギリで電車にはねられるのをかわす。

私は上戸さんにこう尋ねたい。

蛍の光に「斉藤さんがダメだと言ってくれた気がする」と我に返ったのではなく、警報に「やべっ！はねられる！体がバラバラになるのはイヤや！」と生命敵危機を見出したから、自殺をやめたよね？

後、自殺という人身事故を起こしたら、他の客が帰れなくなって迷惑だろ！（ガチ経験者）

上戸さんがゾンビみたいにホームを歩く時、「私の中に子どもが宿っていた」セリフが流れた時、絶対子どもはロクな大人にならないと感じた。

だってママは不倫大好き野郎なんだよ？周りを不幸にさせといて、本人は「分かっています！でも！」思考なんだよ？まともな子はまともな親から生まれるんだよ？

エンドローグで二人の子どもが結婚指輪を見つけるが、それは普通に泥棒だよね？渡す方も方だけど、もらった女の子は子どもなのに、メス顔してたし。

私は上戸さんと斉藤さんの生まれ変わり？と背筋がゾッとする思いをした。業の深さを見せられた気すらした。

以上が感想。

上戸さんが嫌いになってしまっていたが、それは劇場での彼女の演じ方に魅せられたからだ。本当に巧みだった。それくらい感情移入させられた。

私は上戸さんは明るくて元気なキャラのイメージしか持っていなかったが、劇場で彼女の演技を見て、グズ不倫人妻の役もこなせるんだ！と驚かされた。

リアルでは上戸さんはＨＩＲＯさんと結婚をされ、お子さんも生まれて、幸せな生活を送られているはず。

とても面白く観させていただきました。上戸さんありがとう！

オチ

やっぱり私の中では、上戸さんは色気がなさそうな気がする。チンピクしにくい。

以上ー。

所要時間１時間１６分

所要文字２７１３文字