上段回し蹴りで地球を救うふりをするブログ

読者たちが「クスッ」と笑えるようなおバカブログを書いています。あ、上段回し蹴りと地球は全くないです。

私はしみけんさんに裏切られた

私は呆然としている。放心している。脳みそが止まっている。

というのも。

朝からPS3をやり続けて、飽きてしまった私はふとスマホの記事を見て。

瞬間、私の刻は止まった。

「人気ブロガーはあちゅうさんと、AV男優のしみけんさんが結婚!」

この一文を見た私は思わず涙を流した。

私は拳をぎゅっと握りしめ、怒りに震える目で宙をにらみ、

「しみけんさん、あなたは俺を裏切った!」

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私はしみけんさんを尊敬している。

彼の知名度は言うまでもないだろう。

私達野郎どもがえっちぃなDVDを見る際に、必ず一度は遭遇するAV男優さんである。

「オレ、しみけんさんを見たことないよ?」

とほざく野郎はいい子ぶっているか、ふにゃちん野郎だ。断言しない。

むしろ、しみけんさんについて詳しい私は立派に汚れている。AV貴族だと思う。

彼の名言として最もたるものは、

「AV男優はベンガルトラより少ない。」

これは絶滅危惧種に指定されている希少な動物よりも少ない意味になる。

日本のAV男優はなんと70人しかいないとのこと。

そんな激務で生き残るさえ難しいAV業界という、

人間として最も分かりやすく、最も原初的な欲が全ての場所で、

しみけんさんは今もなお最前線で活躍している。

彼の出演している作品は8000本以上。年間だと約500作品の計算。セックス経験人数も推定9000人。

これは性豪、いや性王クラスだ。

たとえ彼が女大好きだとしても、これだけの数字を打ち立てられるのは、果たして何人いるのだろうか。

私だったら絶対途中でミイラになるか、

「これ以上苦しみながら勃つ姿を見るのは忍びない」

と、自らの槍をへし折る自信がある。

もちろん、これだけでは尊敬はしない。

しみけんさんには、AV作品を通じて、人間としていろいろと学ばされた。

正直に打ち明けよう。

私は数年前まではAV業界をバカにしていた。特にAV男優を。

よくあんなところで働けるなぁ。

自分を大事に考えなかったのだろうか。

親とか周囲の目はどうするのだろうか。

DVDなど、自分の死後も半永久的に、記録として残るのは覚悟しているのだろうか。

そんな私の極めて失礼で上から目線の思考を、しみけんさんが壊してくださった。

「セックスは楽しいよ!」

この一言を彼は体で表している。行動している。

酒は飲まず、遊びもせず。

朝一で有酸素運動をやり込み、

プロテインやアルギニンやマカや亜鉛などのサプリメントを飲み、

男性ホルモンをより分泌させるためにジムで筋肉を鍛え、

己の資本である体に、より一層磨きをかける。

そして、一日に何回もセックスする。

相手を何回も絶頂させ、自らも何回も絶頂を迎える。

全ては仕事のために。

そんなストイックな生き方に、普通は「ついていけねーよ」と呆れたりするもの。

しかし、しみけんはやり続けている。継続している。

たとえAV男優という、あまり人様に誇れる職業ではなくても、仕事においては見事にプロフェッショナルを貫いていると、私個人的には思っている。

と同時に、

しみけんさんは恵まれた晩年を過ごすのは難しい。

一匹狼は一匹狼のまま、果てて死ぬのだとも思っていた。

社会の常識から外れた生き方をしている人は、ろくな末路が待っていないのは、今も昔も共通していることかもしれない。

そんなしみけんさんが結婚した。

正しく言えば事実婚。法律的に言えば籍を入れない、様々な事情があって「結婚はしないけど、夫婦と同じ生活は送りたい」。

分かる人は「あっ・・・」と察するだろう。

人気ブロガーはともかく、夫がAV男優。

この壁はなかなかきついだろう。職業差別といってもいい。

これはAV業界という、救いようのない世界に我が身を差し出した業だと思う。

その壁を。

その偏見を。

その差別を。

しみけんさんは見事に壊した。見事に裏切ってみせた。

タイトルにも書いたけど、こう締めめくりたい。

「しみけんさん、(いい意味で)裏切ったな!」

 

以上ー!

所要時間1時間36分

文字数1602文字