生活保護者たちの気持ちが分かってしまった訓練校に感謝を!
さて、今日も無駄な時間を過ごしてしまった。
訓練校へ通う時間は、本来なら新しい技術や資格を取得する時間だったはず。
それが無意味な時間で、
からっぽな時間で、
空虚の域の果てへたどり着けそうな時間で、
ブッタやキリスト並の悟りを開けそうな時間で、
それくらい自分を「無」に帰するスキルを取得してしまった。
訓練校に通って、一番最初に取得したスキルがこれとは思わなかった苦笑。
それほど、訓練校のレヴェルが絶望なまでに低い。
仕事が「できない」人たちが集まる場所なのだから、
私もある程度は覚悟はしていたが、
まさかこれ程とは予想すら出来なかった。
一応、私は「ビジネスパソコン基礎科」に在籍している。
このコースは文字通り、パソコンで出来ることを仕事に結びつけるスキルを身につけるコース。
ワードやエクセルなどがいい例だろう。
しかし。
まさか。
「パソコンの電源を入れる」
これだけで授業の半日を費やすとは夢にも思わなかった。
最初は「わざと遅らせて、生徒たちのあおり耐性を試している?」と私なりに解釈していたが、
本当の本当にここから授業を進めていくそうだ。
「パソコンの電源が入りました!」
と達成感を顔に出して喜ぶ生徒を見て、心の底から憐れんだ。豚を見る目つきをしていたと思う。
そこから、
「きいぼおどであいうえおをにゅうりょくしましょうね」
「まうすをつかってくりっくしたりしましょうね」
「いんたあねっとにせつぞくしましょうね」
私はあきらめた。
無を受け入れる覚悟を固めた。
己を殺す心を育てるようにした。
このベースで授業が続き、
月に約8万程度の訓練手当金が出るので、生活保護から抜け出せない、あるいはそれを受け入れてしまっている人たちの気持ちが分かってきてしまった。
私は国に自らケツを差し出し「とても甘い汁を毎日ぶち込んで下さい!」と誓約してしまったのかもしれない。
追記
私の隣の後ろの席の方は入校5日目で長期休暇扱いになったそうだ。すげー。