第一次つぼみん大戦
訓練校に疲れ切った昨日、就寝する前にとあるブログをのぞいた。
そこで「平成時代でもっともお世話になった女性はつぼみさん」と知り、
つぼみさんまだ現役だったの!?と驚きを隠せず、思わずスマホで検索してしまい、
布団を投げ、ズボンとパンティーも投げ、理性も投げた。
翌朝。
つぼみさん、いや、つぼみんの素晴らしさを再認識した私は満たされた気分で学校への道を歩いた。
そして事件は起きた。
それは午前からだったと思う。1・2時限目という屈辱的な小学生プレイにも慣れ、クラスメイトも適応していた矢先だった。
3・4時限目へ続く前の休憩中、いつもの雑音が聞こえていた。
「パチンコ」「あいつムカつく」「昔はよかった」「仮想通貨」
それが今日は違った。
「・・・ない。」
「・・・よね。」
「・・・だよな。」
いつもはよどみきっていた空気が、明らかに違っていた。
私は違和感を覚え、聞き耳を立てると、
「あの人の隣、変なにおいがしない?(意訳:イカ臭くない?)」
私の心臓は麻痺しかけた。
心臓が異常に高鳴り、瞬時に冷や汗が出て、きんのたまがものすごく縮んだ。
我関せずとクールに授業を受けていたが、心の中では、
「バレてないよな?バレてないよな?バレてないよな?」
証拠隠滅はしたはずだ。朝シャンを決め、ズボンもパンツもおニューのものに替えたはずだ。
なのになぜ!なぜ!
前会社の上司時代でも経験したことのない、文字通り胃を握りつぶされる経験をし、騒ぎは次第に大きくなっていった。
昼休みの時には、クラスメイトの女性陣(平均40歳以上)が団結し、
「やっぱりおかしい」「異臭がする」「このまま授業が受けられない」
それに対し、我ら男性陣は
「あんたじゃないのか」「いや、そっちこそ」「ワシじゃないぞい」
自分の無実を晴らすべき、犯人探しを勝手にし出した。
もちろん私は犯人探しに加わった。
脇から汗が吹き出るのが止まらなかった。バレたらどうしよう。どうしよう。
肛門も緩み出し、うんこが出るのをこらえていた。
どうして私がこんな目に。私が何をしたっていうんだ。私は悪くない。
やがて犯人候補があぶり出された。私はさり気なくターゲットから外れた。
深く安堵した。
「あの人怪しくない?」
犠牲となりつつある生徒がひとり。
前から「ボクはAVが大好きなんだ!」と大声で話し、クラスメイトをドン引きさせていたAV大好きクン(4○歳)だった。
私は日頃の行いの大切さを痛感した。
自分自身HENTAIだからこそ、マナーを守り続けてよかった!よかった!
かくいうAV大好きクンは前から体臭がひどく、初めて彼のにおいを嗅いだ時はかえんほうしゃきで焼きたい程だった。
犯人扱いされた本人は、
「慣れているよ」
と悟りを開いた、澄んだ瞳をして、床一面をにらみ続けていた。
誰かが「あのー」と声をかける寸前、
騒ぎを聞きつけた講師が現れた。
「君たち何しているの」「異臭がひどくて」「なんとかして」「先生の口から言ってやって」
講師は静かに落ち着いた声で言い放った。
「これ以上騒いだら君たちの評価を下げるよ?」
こうして私たちの教室は本当に静かになった。
結局何が言いたいのか。つぼみんサイコー。