「防災の上級者」という一歩を踏み出そう!
「防災」。
文字通り、地震・津波・豪雨・火事など、あらゆる災害に備えることである。
全国各地では、防災訓練・防災グッスなど、様々な活動が展開されている。
しかし、その度は私は思う。
ちょっとなんかズレてない?
勘違いしないで欲しい。
私は何も防災活動を軽蔑しているつもりは毛頭ない。
防災訓練。防災グッス。災害について学ぶ。
それらは大変有意義なことだし、防災意識が高いのは素晴らしいことだ。
しかし、ここで少し振り返ってみたい。
あの東日本大震災、広島市土砂災害、熊本地震、そして北海道の台風10号。
あの極限の状態で、一番必要なものは何か?
私はそれについて書きたいと思う。
防災訓練
防災訓練といえば、学校で「火事発生ですよー!」と校庭に生徒全員が集合したり、消化訓練をしたり、救出訓練をしたりなど。
災害の時、素人は訓練通りにやれるのか?
ビビらず、パニックにならず、適切にやれるのか?
はっきり言おう。無理。絶対大半の人がちゃんとやれない。
素人は素人らしく、大人しく自衛隊などの救出を待った方がいい。
素人が変な正義感で出しゃばると、余計な二次災害すら招く危険性すらある。
防災訓練なんて、所詮は仮想体験だ。実体験ではない。
せめて、10分後に崩壊するビルから、命辛々脱出する等のリアリティーが欲しい。それくらい命がけでないと、一般人はなかなか気づかないものだ。
防災グッス
防災グッスといえば、これだろう。
水、乾電池、食品、ラジオなどをまとめた、家にある避難リュック。
確かにこれを常時用意しておくことはとてもいい。有効だろう。
でも。
いざ災害が起こり、我が家が倒壊し、入れない状況だったとしよう。
あるいは、その時あなたは外出中だったとする。
避難リュック持ち出せないやん。
24時間中、避難リュックを背負っているなら話は別だが。
一応家の中に避難リュックを用意しておく。
しかし実際に災害が発生した時、避難リュックを持ち出せる可能性・リスクを考え、現場で調達する方法も身につけておいた方がよいだろう。
避難指定場所での避難生活
実際に災害に見舞われた時、まずは避難指定場所に避難するだろう。
しかし、その避難指定場所の環境は最悪とみていいだろう。
飢えを凌ぐ食べ物がない、寒さを防ぐ設置がない、寝れる場所がない、排便できるところが見つからないなど。
その生活が一週間も続いたとしよう。
体壊す。あるいは衰弱する。
当たり前のことである。
温室育ちだった犬が野生に帰された時、ちゃんと生きていけるか?
無理である。話はそれと同じである。
災害に耐える体力を作ろうよ
災害時において、一番必要なもの。
私はそれは体力と考えている。
最悪の環境で、最悪の状況で耐え抜き、生き抜く。
そのためには、知恵や技術もそうだが、先立って必要なものは体力だ。
それなりに腕力や足腰が強い筋力、1時間ランニングしても疲れないスタミナ、苦しみに負けない強い気力。風邪をあまりひかない免疫力。
そんな体力を全国民が持ったとしよう。
災害時の健康被害は三割ほど減る。
自衛隊などレスキュー隊の負担を減らせ、お医者さんの一人ひとりの患者に対する処置時間も減らせる。
何より、自分自身の生還率が上がる。
なぜ、このことを重点に教えないのか、私は首をかしげている。
災害に備えて、今日から体を鍛えよう!
ボディビルみたいに、筋肉を大きくするために鍛えるのではない。
アスリートみたいに、使える筋肉を鍛えるのでもない。
災害に備えて、長時間活動出来る体を目指して、鍛えよう。
ジムにあるランニングマシンやサイクリングマシンでもいい。
あるいは水泳でも、登山でもいい。
サッカーやボクシングなど、自分の好きなスポーツで鍛えてもいい。
とにかく体力を作ろう!
少しでも災害による被害者を減らすために
「災害に耐える体力を作ろう!」
私はこの一心で、この記事を書き上げた。
少しでも共感、お役に立つことが出来たら、本当に嬉しいです。
自然災害大国である日本。
その災害に負けない「防災の上級者」を目指そう!!!
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