訓練校で自信をなくし、おなごの肌を思い出してきた
私の通う訓練校は、素晴らしきダメ人間たちが集う場所。
そんな今日。
女性生徒たちを女性と呼べるのか、自信がなくなってきた。
なので、昨日風俗で女を抱いてきた。
正確に言えば、ぎゅっと肌と肌を重ね合い、
「ああ、これが女なんだな」
と認識を取り戻しておいた。諭吉さん一人と半分を失って。
それくらい、訓練校の女性たちは女を捨てている。
お化粧をしない。
おしゃれもしない。
女らしい振る舞いもしない。
20代なのにもう40才に見える。
同じ服を着続ける。
髪もぼさぼさ。
時々意味不明なことをつぶやく。
男のアタイだけど、
「毎日お風呂に入ってるよね?」
とぶちまけたいのを我慢する毎日。
「抱かれてこいよ!」
とはっぱをかけたくなる毎日。
「頼むから女をしてくれ!」
と叫びたい毎日。
とにかく、訓練校の女性生徒たちを見ていると、私は涙する。
全ての生徒がそうではないが、それでも!それでも!
私は訓練校で自らの常識が壊れ、気が狂いそうだ。
訓練校を卒業し、シャバに戻った時の私はどうなっているんだろう。