上段回し蹴りで地球を救うふりをするブログ

読者たちが「クスッ」と笑えるようなおバカブログを書いています。あ、上段回し蹴りと地球は全くないです。

私は清水希容さんに尻バットを叩き込みたい

私は今呆れている。

 

なんでも今日の3月31日、プロ野球の開幕戦、巨人と中日戦で始球式が行われ、そのマウンドに空手家・清水希容さんが立ったとのこと。

 

これまでの始球式には様々な方がマウンドに立ち、一投された。有名人やらグラビアアイドルやら芸能人やら。

 

私がわざわざ指摘するまでもないが、いわゆる「人寄せパンダ」が目的だろう。中には布面積の小さい水着姿やら、ノーパンやらの方を見ていると、よく分かる。

 

これも客集めの一つとして分かるには分かるが、いくらなんでも今日の始球式は疑問を持たざるを得なかった。

 

空手家がマウンドに立つ。それは分かる。でも投げる前に、空手の形(正拳突きや回し蹴りなど、決められた技を周囲に見せる演舞に似たもの)を披露する。そして投げる。見事投球はワンバウンドになり、素人丸出しの投球。

 

恐らく、バッターはこう思ったかもしれない。

「訳分からない舞を踊って、そこから素人丸出しのワンバウンド。こいつ野球ナメてんのか。」

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※東京スポーツ新聞社より拝借しました

 

そりゃ2020年の東京オリンピックの宣伝もあるだろう。たくさんの方々に空手の凄さ、素晴らしさを伝えたいだろう。恐らく清水さんも本意ではなく、周囲の人々に言われるがまま渋々参加したのかもしれない。

 

でも、ワンバウンドはないやろ。野球をかじった小学生並のひどさだと思う。

 

清水さん程の技のキレや運動神経があれば、最悪3日前でもいいから野球の練習を重ねれば、フォームはスピードはともかく、きちんとストライクゾーンに投げられたはずだ。私はこの時点で「この人まともに練習すらしてねぇだろ」とすら感じた。

 

清水さんの空手の形自体は素晴らしかった。基本的に空手の形の競技者は、突きや蹴りのスピード、力強さ、気迫、気合、そして常に素早く動きを繰り出す。空手を学んでいる私からしたら、素直に「すごい!」と感心させられる。

 

でも空手どころか格闘技の経験がない方々からしたら、「何こいつ、変な動きをしたり奇声を出したりして」と思うのが大半だろう。まだ瓦割や氷割の方が分かりやすい。

 

もう本音を言おう。同じ空手家同士、私は恥ずかしかった。そもそも空手は本来スポーツではなかった。剣道や柔道と同じく、武道だったはずだ。それなのに大衆の場に立ち、しかも生着替えまでして、ピエロみたいな役割をする。

 

どう見ても色物ポジションじゃん!全国の空手家が見たら泣くレベルだぞ!

 

それだけでも私は両手で顔を覆いたくなったが、肝心の投球がワンバウンド。もし真面目に人生をかけて、野球に打ち込んでいる選手がこれを見たら「野球選手にとって神聖な土で変なダンスを舞った挙句、ワンバウンドはないやろ!」と尻バットをしたい衝動に駆られたに違いない。

 

私は恥ずかしい。代わりにプロ野球選手に謝りたいくらいだ。空手の形を披露したのはともかく、ワンバウンドという(笑)的な行為をし、「空手って大したことねーな」と周囲にそう認識されたのが恥ずかしい。

 

本来の空手は荒々しく、素手という凶器で真剣勝負をやり合い、武を極めるべく日々の鍛錬を自ら課する、崇高なものであったのに。それを始球式に出てワンバウンド。

 

私は空手のイメージを落としてしまった清水希容さんに、あまり好感が持てなくなったし、応援もしたくない。

 

彼女には深い自省を促したいと思った今日。

 

以上。

 

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