上段回し蹴りで地球を救うふりをするブログ

読者たちが「クスッ」と笑えるようなおバカブログを書いています。あ、上段回し蹴りと地球は全くないです。

会社のA君で男の娘の妄想をしている件について

最近の私の近状は、スーパーきっつーである。


中でも、私にとってスーパーきっつーの一つが、ある若手男性社員に対してだ。


現在進行形で、私と若手男性社員は気まずい雰囲気にある。

 

それが伝染したか、私のチーム内も不穏な空気にある。北朝鮮のミサイル問題。会議中も終始お通夜モード。

 

誰も触れない。私自身触れられたくない。

 

私は必死に耐えている。

 

自分に負けないよう言い聞かせている。

 

野獣先輩にならないようにしている。モーホ仲にならないようにしている。

 

f:id:RlE:20171129134733p:plain


若手男性社員をA君としよう。


A君は文字通り「若手」社員で、仕事やマナー面で未熟な面が見える部分もあった。


しかし、基本的に教えられたことはしっかり覚え、あたふたしながらも自力で処理しており、失敗らしい失敗はしていなかった。


A君の仕事に対する態度も心を打たれた。


簡単そうで出来ないホウレンソウをきっちり実践しており、特に事務系作業では需要となる連携の大切さを自然に身に着けていたからだ。


それでいて、若い人にありがちな勘違いや万能感は持っておらず、謙虚そのものであった。


私はそんなA君に好感を持っていた。モーホな意味ではなく、仕事仲間として気に入っていた。


そんなある日、たまたまA君と私は居残りで残業をし、二人で一緒に会社を出た。


最初は世間話でもしながら駅で分かれようと思っていたが、思った以上に彼との話がはずんでいた。


そのせいか、私も上司としての立場や緊張感がふわふわと薄れ、


「ちょっと飲みに行こうよ。」


という言葉がごく自然に出てしまった。普段なら部下を飲みに誘うことはせず、ウォーズマンに徹している私がだ。


しかし、A君は困った顔をしていた。本当に申し訳ない表情をしていた。


私は内心ではうろたえ始めた。


「しまった!私との飲みは、彼にはきつかったのだろうか。」


そんな私の動揺をA君は察したのか、


「あのー、僕、ちょっとー、今月は苦しいんです。お金が足りないんです。ホントすみません!」


私は目を丸くし、


「なんなら私がおごろうか?」


「いえ、大丈夫です!そんなことないです!」


「えー、飲むのはあまり好きじゃないの?」


「いえ!僕はどちらかというと飲む方です!」


「なら、いいじゃないの。」


「でも、でも・・・。」


「んー。何がダメなん?」


「うーん。それはぁ。あのぉ・・・。」


「はっきりその口で言ってよ。」


「あぁ。うぅ。やぁぁ・・・。」


何このやりとり。まるで私がラ◯ホへ誘っているみたいじゃないか。よく見たらA君は男にしては線が細いし、くちびるも色っぽいし・・・。

 

てか、A君女装いけなくね?

 

A君にしこたま飲ませて、介抱と称して私の自宅に連れ込み・・・。


私は下の息子がほんの少しだが反応しつつあるのを全力で無視し、結局は彼を居酒屋に誘い、一緒に飲んだ。


「そういえばA君は何か趣味でお金をかけてるの?」


「いえ、特にこれといった趣味は。スマホをいじるくらいしかないです。」


「じゃあ彼女さんとのデート代とか?」


「いえ、僕は彼女はいないです。」


「そうなの。ご飯はちゃんと食べてる?」


「はい!自炊もすっかり慣れました!」


私はそれ以上聞けなかった。大体想像がついたためだ。


恐らくA君は本当にお金がないのだろう。

 

私はそう勝手に判断して、勝手に同情した。そしてA君の分までおごった。「アレかもしれないけど、このくらいはいいだろ。」と勝手に納得して。


私はこの判断を猛烈に後悔することになる。

 

ウォーズマンの私がA君と飲みに行ったことが、翌日会社で話題に。恐らく、A君がうっかり口を滑らせたのだろう。

 

案の定、A君は仕事仲間たちにからかわれ、

 

「アキトさんはA君のことが気に入ってるんじゃない?」

 

「A君どんな気持ちだった?一緒に飲んでみて。」

 

「ときめいた?ときめいた?」

 

「男二人で飲んだ後、普通に帰ったの?それともR・A・B・U・H・O?」

 

「キャー!」

 

「キャー!」

 

もし私がその場にいたら、鼻で笑って終わらせていただろう。

 

なのに、A君は否定するどころが、まんざらでもなかった事実が判明。

 

えーである。

 

その後、A君が私を見る目が明らかに変わったのは説明不要だろう。

 

ふとA君と視線が合ってしまう。すると勝手にA君が視線をそらす。

 

それを目撃した人たちは「あっ。」と察し、黙り込む。

 

女性陣もドン引きしたか、黙り込む。

 

事情を知った上司も、黙り込む。

 

仕事がすっかりやりづらくなった。やれやれである。

 

「男の娘魂」を持つ私。

 

上司という役職を盾に、A君に女装をお願いすることは可能だと思う。

 

男特有の肩幅を隠す大きめなセーターに、脚全体を引き締める黒パンストに、ロングスカートを合わせ、髪型はボーイッシュを意識させる。

 

あまり肌の露出はさせない。女装バレさせないのがポイントだ。

 

力づくで女に変身させられ、悔しさと恥じらいと、そして期待で顔を赤らめるA君に、

 

「A君って体毛薄いんだね。ふわりとしてるよ。」

 

そして、一片の花びらが力なく床に落ちる間に致し・・・。

 

この妄想を勤務中にしているのが、今のところはバレていない。バレるとしたら、このはてなブログからだろう。

 

私は読者たちの良識を信じる。逆トラストミーである。

 

後。

 

良い子の諸君!お互いの合意が前提だぞ!一方的な迫りはダメだぞ!

 

以上ー。

 

文字数2171文字

所要時間43分